・三保の松原（静岡県静岡市）
・気比の松原（福井県敦賀市）
・虹の松原（佐賀県唐津市）
三保の松原は古来より幾度も歌に詠まれた名勝の地で、2013年に世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産にも登録されている。畿内に近い気比の松原も多くの歌人や文人の訪問を受け、柔らかなアカマツと共に句碑や記念碑が立ち並ぶ。そして虹の松原はその壮麗さによって「三大松原」の中で唯一特別名勝に指定されている。
三保の松原は長さ約7km、幅約0.3km、面積約198万㎡の場所に約3万本、気比の松原は長さ約1.5km、幅約0.4km、面積約40万㎡の場所に約1万7000本、虹の松原は長さ約4.5km、幅約0.5km、面積約216万㎡の場所に約100万本。また「日本三景」で有名な天橋立も「三大松原」に含められることがあり、これは長さ約3.6km、幅約0.1km、面積約25万㎡の場所に約8000本のクロマツが生い茂る。三保や虹も塩に強いクロマツが主体となるが、気比は同じ海岸ながら塩に弱いアカマツが多く分布する。